イヤホンマ

なんか、あいつの噂聞いたよ。

ちょっと太って元気だったてさ。

で、なんか私のことを

「あの人も病気よ。男に捨てられて、こどももできずに‥。可哀想な人やわ‥」と

人の傷口にぐりぐりーと塩をもむようなことをいうとったそうで。


　ま。確かにそのとおりなんだけど。　
　でも、その病気の人間に電気が止まりますと脅迫のようにお金借りにきたん誰？

もう。私しゃ人に親切にしてやな。悪口言われるのは慣れてます。
私も年とったなと思うのは、最近、そういう悪口を聞いても笑えるようになったことである。

で、そういう人と縁が切れてよかったなとホンマに素直に思うのよ。
これが数年前ならやけ酒状態だったと思うけど。自分のタフさは確かに貫禄出たなと思うな。

むしろ、もうちょっと　チクショー　コノヤローと思える性格だったらもうちょっと金持ちやったかもしれんけどな。
もう、マイペースでしかがんばれないと思っているので。ホンマに、そんな話聞いても抜けた歯を捨てるようなものである。


実際、ホンマに私を応援してくださるステキな恋人とかいないのよね～。

この前、お兄さまのお客様がまたお客様を紹介してくださった。
私よりお兄様となれば50代ですわ。
ありがとうございます。　で、電話がかかってきた

「ご飯ごちそうして～な」


あのね。まだ仕事で儲かるまでいってませんし。　みたいな。

夕方電話がかかってきて、お兄様方が「飯食うか？」とか電話が久し振りにかかってきて
「あら？もしかして私のファン？」と一瞬思うんやけど。

「いい土地があってな」と仕事の話やし。


もう、ホンマに私の時代は終わったなと思う。　確かに、この頃、食事とかつれていってもらっても、昔ほど嬉しいという感じはない。超高級店とかならうれしいんだけど（ごめんなさい）。
年とったと思うのは、自分でお金出していいから気兼ねなく食べたいと思うのだった。
若い女の子とかつれて居酒屋とか行くのが楽しいと思うようになってしまったわ。

結婚しているのに独身のようなこの気ままな生活。
朝まで勉強したり、ホンマにムチャクチャです。

この前、亭主が「もしかしたら帰るかな」というようなことをいうたので、一瞬止まった自分がいた。　いや。嬉しいねん。　嬉しいよ。

私は運命を受け入れるよ。