2010年5月31日月曜日

メデイアによる洗脳

サイパンに行き大雨で(さすが雨女)、亭主は仕事で相手にしてもらえず車もなく、しょーがないから1日テレビを見て過ごすとかいうことを、何回かしたんですけど、マイケル・ムーアが言うとおり、アメリカのメディアだけ見てたら、そりゃアメリカ人は間違った世界認識を持つのはしかたないと思いました。

アメリカに住む日本人が、私がアメリカが嫌いでアメリカ人はアホだなと思うし、アメリカのアホのイメージより日本のイメージの方が世界的にみてよほどいいとつぶやいたことに食い下がってきた。

お前はアメリカ人とそんな知り合いでもないだろうと。
そんな無責任なこと書くなと! データがあるんですか? とか言うてくる。

で、私は政治学を大学でゼミで英語でアメリカ人に教えてもらい、それをきっかに勉強をそれなりに続けてきて国際政治の立場で言えば、アメリカがやってきたパワー外交の問題は国際政治学やってる人間には常識なんですけどね。と言うてあげても「私に勧める文章は論文のように検証されたものでないとダメです」というわけです。
が、国際政治なんてものは、100年たって初めて検証できるものですから。彼のやっているようなお勉強とはちょっと違うかもしれません。

ま、私は趣味のなんちゃって研究なんで、読んでる本も偏っているかもしれませんが、ちょっとでも勉強した事のある人なら世界には、アメリカちゃんの困ったぶりを憂えている人は多いということは常識です。

私から言わせると彼も「アメリカ as NO1」のアホな妄想を未だに持ってる可哀想な人である。

アメリカのテレビだけ見ているとアメリカは正義でアメリカは世界のために頑張っているとこしかわかんない。
アメリカが頑張らなかったら世の中は悪くなるくらいに思っている。

だから、ブッシュのあほな戦争も最初はみんな必要なのかなと思った。
アメリカ人は、自分たちずーっと戦争をし続けているという自覚がない。
それは正義の戦争だと信じてる。


マイケル・ムーアというたら、アメリカの政治政策に反対ばかりしている極端なパフォーマーくらいにしか知らない人が多いかもしれませんが、
彼の作品はなるべく全部見るように私はしてますが、一番私が好きなのは、何というても「ボーリングフォーコロンバイン」だと思う。この作品を銃規制の問題だと思っている人が多いが、本来の彼のメッセージはあなたの信じているメディアの報道は本当ではないかもしれませんよと。
あなたは洗脳されているじゃないんですか?
というものだ。

アメリカにはアンチなメッセージというものが少ない。
アメリカというのは食いついてきた日本人留学生がそうであったように、非常に極端な意見というものに対してアレルギーがある気がする。
9.11の直後にジョン・レノンのイマジンが放送禁止になったような、人と違う意見を言うことに対してヒステリックに攻撃してくるようなところがある。

アメリカのメガチャーチとか見ていても、自分の知らない世界観があることにアレルギーがあるじゃないかなと思う。

アメリカの強さも、ドルの崩壊によりすでに幻想になりつつあることも、経済学やってる人なら常識である。アメリカはドルを印刷し続けて、世界に借金してなりたっている。しかも、日本のように国民に貯金もない。 
借金だらけの暴力野郎くらい怖いものはない。
フセインはアメリカにドル建てで石油を売らないと言い出して血祭りにあげられた。
アメリカは本当にボロボロになった覇権国家になりつつある。


アメリカ人は環境の変化にとても弱いのだそうだ。 ベトナム戦争にも兵士にレタスの入ったサラダを食べさせないと戦意が喪失するとして、常にアメリカの食品を供給したという。

彼との会話で感じたことは、アメリカが没落していることを多くのアメリカ人は本当に知らないらしいし、知りたくないんだろうなと感じた。



確かに、そういう情報って求めないと入ってこないし。彼は私が与えた情報に何の興味も示さなかった。
非常に残念である。



この本なんかも、読んだら確実に落ち込むことが書いてある。アメリカって本当にごく一部の権力者に利用されている危うい国なんだということがわかります。

まぁ。私なんかが政治学やって何の役にもたってない気もするんですけど、新聞に書いてあることはだいたい意味がわかるし、メディアに対する見方も勉強にはなったし、やはり世の中のことがよくわかるというのは面白いなと思っております。

大学に行かせていただき感謝しております。

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