2009年7月21日火曜日

負けじ魂

僕にもあるぞ魂が、
そいつは負けじ魂だ
そいつは僕の心の中でいつも熱く熱く燃えているんだ


そんな短いヤナセタカシの詩を子どもの頃に読んだ。 



時どき今も思いだす。
この本を読んでみたいなと思っているんだけど(読みたい本多すぎて封印してるけど)
ここの読者の感想の中にもあるように、ヤナセタカシさんは大変苦労して晩年に成功をつかまれた。

いろんな仕事をいろいろ引き受けてきて楽しく生きてこられた。
しかし、私生活においてはいろんな不幸を彼も引き受けてきた人だったようだ。


この前、久しぶりに車いすのSちゃんとお茶してご飯したんだけど、姪子さんが亡くなってしまったそうである。 ガンになって半年ほどであっという間に亡くなってしまったという。まだまだ法事などで忙しいのだそうだ。

それを聞いて、しんみりするのは10秒ほどで、「だから佐伯さん私は美味しいものを食べたいの!」と彼女は明るく言った。

辛くて泣いていても、美味しいものを食べていても、どちらもいっしょの人生。
泣いて解決することなんてない。 落ち込んでもいいことなんてない。

車いすに生まれて、小学校を行かずに(修学免除)で家で育ったという彼女の人生観は、とにかく前向きに何ごとも変換する能力を強くすることで成立してきたんだと思う。


人生、基本的には苦しい。 辛いことが多い。
セノない気持ちになり、すべてのやる気を失ってしまうこともある。

そういう弱くなる気持ちをより強い気持ちで支える能力を持つということは、
それは生きる術(すべ)である。


Sちゃんとバカな話ばかりをして、ゲラゲラ笑って過ごした。
ちなみにさなえちゃんと私の会話はとてもブラックでここでは書けません。


負けてはいけない。魂を燃やそう。

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