ニューソート
大学では一般教養で民俗学的なものを選んで宗教そのものを研究するというのをしたのですが、宗教なしでは生きていけない人間の心みたいなことを勉強しました。
人間は哲学なしには生きていけない社会的な存在なのである。 と、私も思います。
ただ朝起きてお金を数えて足りないから働いて、お金があったらテレビを見て美味しいものを食べて過ごすことだけを考えて生きられるほど、人生はシンプルじゃない。
寂しかったりするわけである。
この寂しさこそが人間に宗教を作らせる源なんじゃないだろうかと。
人が死ぬことの寂しさ、貧しいことに対する不安、ありとあらゆる理不尽をどのようにとらえたら楽に耐えられるのか?
その方法として人間は宗教を考え付いたのでしょう。
そしてミラクルを求める。
最近、音声ブックというものを知り、何か買ってみたくなって「富を引き寄せる科学的な法則」ワトルズを買いました。倍速版を聞いてアルツハイマーも予防できます。確かに倍速というのは最初違和感あるのですが聞きなれると楽になります。確かに脳の回転もよくなると思う。
で、この本が思いのほかよかった。この人こそが、今の不景気に大流行中の自己啓発系のセミナーの大本になったネタ本らしい。
この本の何が気にいったかといえば、この本以外に読む必要ないですと言いきっているところがカッコいい。他の思想を持つ必要はない。惑わされるだけで、思考が実現化することを信じ切って一生懸命に働く、独自性を大切にして働いたらお金持ちになれる。お金持ちになるのが一番神様に近づくことで、ボランティアとかするのは間違っているというようなことを書いてあることです。
150年前の人がそういうことを書いているのはおもしろい。慈善家というのは貧しい人にひと時忘れさせてあげるための楽しみを与えるだけのもので、彼らに希望を与えていないというようなことは鋭いなと思いました。ま、今の時代はワトルズの時代に比べて欲しいものは何をしてでも借金してでも手に入る時代なので、物を手に入れることに執着するというのではお金持ちにはなれないのですが…。
しかし、この人ってすごいなと思い、どうして150年前にこんな現代にも通じる処世術を持ったのか興味が出て、この人のことを知りたいと思いますがあまり資料がない。ただ、この本に出てくる他の本に興味を持ったけど、結局、この人の思想というのは、その時に流行したニューソートらしい。 ニューソートというのはキリスト教の新しい解釈みたいなものらしいです。
で、その大元になったのが、エマヌエル・スヴェーデンボリとかメスメル(手かざしとかのネタ元では?)とからしい。 スヴェーデンボリという人の本の引用はワトルズの中にもあり、このスヴェーデンボリという人はホンマに霊界とこの世を行き来している人だったらしい。 この人の霊力を証明するものはたくさん残っているそうで、自分を死ぬ日を予言もしているらしい。
でも、木村の神様に言わせるとそれは霊能力のある人なら普通にできることらしい。神様と対話できるから。自分の死ぬ日や母親が死ぬ日も予言できるのだという。
で、このくらいまで調べたらちょっと飽きてきました。
おそらくですがワトルズも、ありとあらゆるニューソートを読んだりして、疲れ果て「いろいろあるけどお金稼げる人が一番偉いじゃないかな?」というスッキリした意見にたどり着いたのだと思います。150年前なんか、もっとオカルトブームだったと思うから、結構勇気がいったと思います。
ワトルズは「霊界のこととか考えるだけムダです。関係ない」と書いてあるのも私しゃ好きです。
で、この本だけ読んで頭に叩き込み前向きに頑張ったらいいんです。 と言い切る勇気を持っていたという。すばらし~。 宗教法人作って儲けようなんて思わなかったのでしょう。
というか、死んでからのこととかどう考えてもしかたないというのは事実ですね。
死んだあゆみばあちゃんが死ぬ2年くらい前にうちに泊まりに来て私に話しかけてきました。
「ゆみちゃん人間は死んだらどこに行くと思う?」
「おばあちゃんは人間は死んだら無に帰るんだと思う。死んだ先があるなんてことはない。何も残らない無よ」
というようなことを言いました。私はおばあちゃん死ぬのかな?と思い、そんなことは考えるな!
と言いましたが…。
60歳くらいで、そんなことを考えたおばあちゃんの人生観を思うとき、要するに生きてるときにより楽しくしとかないかんということを私に伝えたかったのかなと今は思います。
ブティックで店員が「こんなの佐伯さん似合うじゃない?」と可愛いのを勧めてくれたりするときに、よく冗談で「今度生まれてきたときは、もうちょっと可愛く生まれて買います」とか言うと
「この世でこれ着て(私生まれ変わりました!)という佐伯さんを見てみたい」
などと会話する。
要するに現世で何をどれほど楽しむか、楽しめたか、がひとつの指標ではあると思う。
しかし、そういう個人的な楽しみだけを追及するのが崇高な人生とは言えないと。あなたも神、私も神(サイゾー 2010年 07月号 [雑誌]
に紹介されていた。ノリに笑います。サイゾーおもしろいですね。)ということで思うわけであります。
2012年は確かに地球は滅びるかもしれない。 この人なんて高校生の頃からこの手の本を読みまくっているわけです。 で、だから何なんと思ってしまうわけで。 霊力が備わるわけでも何でもない。 本を書いて出版されて儲けておられるようです。2012年の黙示録―ついに解読された終末予言
でも、確かにすごいサイトです。ゆっくり読もう!
原油流出事故などを見ていると、(もう拡大は四国高知の土佐の海から韓国にまで広がる大きさになっている!これはもうとんでもない)そうかもしれんなと思うけど。その時は「私はこれまで美味しいものをたくさん食べてきました。もういいです」と諦めて、ワラ1本の革命から始まったわが故郷の愛媛の偉人福岡先生の原点にもどり私は農業をしてお米と野菜で生きるぞと思う。もうあかんなと死ぬんだったら音楽聴きながら死にたいです。
私なんかは中村哲さんとか神様だなと思うよ。
この本のタイトルがいい
「人は愛するに足り、真心は信ずるに足る」
澤地久枝さんと中村哲さんの本なんて絶対に読みたいけど、こういうのは最後に楽しみにでとっておこうとまだ買ってないんだけど。 ゆっくり読んで号泣したいと思っております。
幸せって結局、他人のためにもあるだよね。自分だけの幸せというのはあまりあり得ないと思うわけです。中村さんほど偉大にはなれないけど、全世界が平和になりますように祈りつつ、私はお金持ちになるために頑張ってみたいと思います。
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