2007年7月29日日曜日

金曜日の夜のアパートで…



夜、お風呂に入っていたら、ジーナがやってきた。たまたま私も遅かったのでお風呂に入っているときに彼女が来るなんてことはめずらしいことだ。
その段階で深夜2時だった。
おはよう。と言いあい、ジュースを飲みつつちょっと喋り、ジーナにお風呂を勧めてあげる。

私は、ジーナの布団をひいてあげて(いつもはジーナはほっておくと布団もひかずに床で倒れてクッションだけで寝てたりする)


 さて、お先に失礼とばかりにベットに横になり、本をちょっと読んだりして、すぐ眠くなり寝始めた。 ジーナ偉いなぁ、こんなに遅いのにゆっくりお風呂入るんやなぁ。っと思ったりして。 うとうとしていた。

 ところが、私の部屋の窓の外に(うちは2階なんだけど)、バルバルバル=と音を立ててバイクがやってきて、若者が喋り始めた。 う~ん夏になるとうっとおしいのが出るなぁ。
と思いながら寝ていた。 窓全開で寝てるので、もうすぐ側にいる感じである。
 またアホが声が大きい。

 若い頃はアホな頃やもんなぁ。とまあそれでも寝ていた…。 

 が、だんだんと若者の会話はエキサイトしてくる。


 帰ってこいや。 わかってんのか。 海に沈めるぞ。 バカか。
 殺してやるぞ。 マジ殺すぞ。 やられたいんか…。


 ううぅーん。何や怖いわぁ。 で、寝れなくなってきてしまった。
 そうこうしていると、
 やっとジーナが風呂から出てきて、扇風機の前で髪の毛を拭いたりしている。


 で…。テレビをつけた。 あれ、ジーナテレビが見たかったりするのかな? 明日は工場オヤスミなのかな? え?DVDに手が伸びている。
 なんか、迷っている。 音は全部消している…。 思わず起きだしてセットの仕方を教えてあげた。
 もしかして…ビリーか?

 「うん。私これやって4キロ痩せたけど(え!!そういえば顔がちょっと小さいような)、今週やってなかったからまたもどったので、やりたいのよぉ」 え?夜中の3時に…。 あんた。薬やってんのか? いや、薬やってたら痩せてるよな。 などと冗談を言い、ジーナはテレビに合わせて腰をねじり始めた。

 「ゆうちゃんもやったらいいのに。痩せるよ。これは楽しいから続くよ」
 いや、やったらいいかもしれないけど眠いんだけど。
 ちょっとだけいっしょにやったら、ますます眠くなってきた。

で、ベットに横になったら…。なんか、また若者がエキサイトしてる。

 俺を怒らせるんか! おおぉ!

なんか、くどいケンカやなぁ。 これ薬やってるんちゃうか?
(もう、私、薬物中毒者には敏感ですから)

 こりゃ、もう限界やわ。とすっくと起き上がり警察に電話する。

え=若者が家の前で激しい口論をしています。とジーナが風を切るように上半身を回転させている側で、電気が消され、テレビだけがついている怪しい雰囲気の中、警察に電話した。


 で、とりあえず来ておっぱらってくださいとお願いする。

で、やれやれとベットに入って、若者の声を聞いていると、なんか暴走族のグループかなんか?で一人のメンバーを辞めるなみたいな感じで、電話をしているのであってケンカではないようだ。 でも、その声が大きいし、なんかムッチャ、喋り方が薬やってるみたいな感じ。

早く警察来てくれんかなぁ~と思ったら、なかなか来ない。
え~ん。遅いよお。眠れないよぉ。

と、思っていたが、家の電話がなる。

よろよろとベットから起き上がり、
飛行機ぶんぶんとばかりに腰をふるジーナの横をすり抜けるようにして、電話のあるところまで出て行き喋る。

「あ、おはようございます。朝早くからすみません。 佐伯さんですか? 先ほどの件ですが、向かったのですがいないと言いまして、住所を確認お願いします」

 「だからぁ。○町です。」 「え?出丸町ではないですか?」

 「そうですけど。 家の前の駐車場なんですけど」
 「地図で確認しますから、ちょっと待ってくださいね。今もいますか?」
 「なんかケンカじゃなくって、電話みたいですけど、今はラジオをかけてます。薬かなんかやってハイなんじゃないかなぁ。早く来てください。近所中迷惑だと思う」

 で、悲しい気持ちでベットに入る。 しばら~くして、警察がバイクでやってきてくれて、若者が逃げて走る大きな音が聞こえたけど、なんか捕まえてくれたみたいで、

 「名前は?」とか聞こえてきた。

 ほっとした。

 外は白々と明けてきたようだ。 ジーナもビリーを終えて、また風呂で汗を流しているようだった。 

 
 寝た。…


翌朝目覚めたら9時だった。 ジーナはまだいて、やっぱり今日は亭主のお母さんの13回忌の法事があるので、今日は休むということだった。

では、たまにはちゃんと朝食を作って食べましょうと。二人で会話しながら朝食。
今週はどんな感じだった?と聞いたらら、
おとといは、夜のスナックのバイトでジーナの昔からのお客さんのおじいさんが店の若い子を気にいってジーナと若い女の子と、その女の子の連れ子2歳といっしょに深夜1時くらいからタクシーを飛ばして、スパワールドに行ったのだという。
私にしてみたら、ええ~~!という話である。

 で、朝まで風呂で過ごし、全部おじいさんがオゴッテもらって過ごして、そのままフラフラで工場に行ったのだそうです。 

 「お客さん7-8万使ったんちゃうかな? 奥さんいなくて寂しい人なのよ」 と。
ぜひ、その方に私を紹介してください。
 

 「翌日はさすがにしんどかった。でも、スパワールド楽しいよ。ゆうちゃんも行ったら?今1000円キャンペーン中だし」とジーナは明るく語る。

 てか…。 タフすぎる。 ジーナ51歳。


 土曜日は家に帰って、習慣になっているお風呂屋さんに夫婦で行き3時くらいから車で夫の実家である和歌山に出発するのだという。

 和歌山に車で行く前に風呂屋に行くのか? 私には考えられねぇ。

 ま、人生は積極的に。

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