父ちゃん的 スローライフ
実家に遊びに帰る。 この頃は、両親も年なのでちょくちょく帰っておる。 ま、ドライブして着いて2~3日過ごして帰る。 ケッコウ楽しいものである。
日曜日、母親は高校の同窓会で留守のため、父ちゃんと我が家のお店のための駐車場に出かけて農作業となった。
この写真の小さな土地は、父ちゃんが駐車場として購入したものであるが、元々は水田だった土地だったという。買ったばかりの頃は、車が5台は軽く入るので、お客様のために便利であると。そういう感じであったが、その駐車場の隅に、イチジクの木が1本あった。 それが実がナルのだ!と父ちゃんは喜んでいた。で、父ちゃんはそれを挿し木しながら写真のような林にしてしまったのだという。
久しぶりに見てびっくりしてしまった。
垣根の中の半分はイチジクで、車庫のような物があり(中には自転車やスキなどの農具が入っている)
駐車場というより大雑把な畑に見えると思う。小さい車が1台か2台しか入らない感じである。
コスモスがはげ頭に揺れる髪の毛のように5本ほど揺れており、菊の花、プチトマト、ナッパ。なぜか松の木と、よくわからない落葉樹と(父ちゃんが山に行った際取ってきたり、近所の人がくれたりしたものだそうだ)近所の人が見たら「これはいったい何だろう」と思うと思う。 足元は落ちた葉っぱが山盛り乾いてゴロゴロしている。
キレイな空間ではまったくない。
この日は伸び放題になっているカシノキの垣根の剪定をした。センテイというより木こりのようにノコギリを使い、父ちゃんは切って切ってきりまくり4時間くらいかけて汗だくで刈り込みした。また、私は落ちた新しい葉を集める。すでに枯れて乾いた葉は別に集めて捨てるという作業をした。
垣根の中には立派な蜂の巣まであり、父ちゃんは果敢にも殺虫剤をふりまいて駆除。怒ったハチがぶんぶん飛ぶ中を勇敢に黙々とハサミを使って刈り込む父親。 私はハチに、ひょえ~っとなりながら、ハッパを拾い集める。父は「大きく動いたらさされるからじっとしてたら大丈夫だから」とか言う。 田舎は逞しくないとやっていけない。
休憩にはイチジクをもぎながら食べた。農家みたいだなと思ってしまった。イチジクっておなかにまったくもたれないので、いくつでも食べられるのである。
75歳の父ちゃんが4時間切りまくった枝葉で大山ができた。また、これも乾かして処分するのだという。 フラフラになった。 ほぼ、毎日、何かしらの作業があるのだという。
父ちゃんは、その他にも、びっくりするほど大きいヘチマなどを作り、それを繊維だけにして、お年寄りに配って喜ばれているのだという。 父ちゃんがすでにお年寄りなのであるが。
父ちゃんの趣味はさすがにお金がかからない。 感心した。
しかし、土地の税金考えたら高いのだそうだ。 偉いなと思った。
父ちゃん、長生きしてね。 父ちゃん死んだらこの空間を私は世話できん。
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