2009年2月2日月曜日

サンダカン8番娼館 &世界一あたたかい人生相談

不景気だなと思う
パチンコ屋も出してないし、物が微妙に高いし、気分もなんとなく落ち込む。





山崎さんのサイン入りの文庫本を頂いてしばらく忘れていたのだが、最近、思い出してちょと読み返して思った。今の日本の不景気なんてまだまだ序の口だ。

つい最近まで小学生にもならない子どもが、親のため兄弟のために売春婦として海を渡ったのだ。
この世に地獄があったのである。 

この世の地獄は子どもの目には最初希望に見えたこと、男がほしいと思ったことは一度もない。1度だけ本当に好きな人ができたが、泣く泣くその男の人は他の女性と結婚してしまったことなど。

淡々と語る老婆のさびしさと、そして山崎さんに対する深い思いやりと優しさ。天草の美しい自然描写とあまりにも悲しい実話が胸に迫り何度読んでも泣いてしまう。
間違いなく傑作と呼べるノンフェクションだと思う。
 
この時代の日本の底辺の貧しさに比べたら今は天国じゃないか。
人間が食べて生きることが本当に厳しかったことを私たちはもうすっかり忘れてしまっているだけだ。


ただ、最近気になるニュースをメルマガで読んだ。
真意のほどはさだかではないが、今途上国の人身売買が問題になっているのだそうだ。
恐慌の中で奴隷制度が復活しているのだと。
恐ろしい話で、本当になんとかならないものかと思わずbk1でもらったポイントを国境なき医師団にちょこっと寄付してしまう。それくらいしかできない。



人間の歴史は愚かな歴史が大半だけど、生活は確かに便利になり、それなりによくなってきている。
と私は思っているけど、世界的にみたら信じられない苦しみを味わっている人はまだまだ多いのだと思う。


それを思っても今の日本は平和だよ。


今日高槻の駅前でビックイシューを買おうと思ったけど、本を売っていたので思わず本にしちゃった。
ホームレスが人生相談の本出して道端で売ってるんだよ。
なんと平和な話じゃないか。 これがまたいいねん。 人生に効く料理の本にもなっているのです。
なかなかオシャレな企画である。

確かにしんどい時代だけど、なるべく安くて美味しいものを上手に食べてがんばろう。

0 コメント: