2006年12月27日水曜日

ミンダナオ島は日本人がハゲ山にした

今、世話しているフィリピン人はミンダナオの出身。

偶然、テレビでミンダナオ島で植林活動をしている日本人の紹介を見た。
http://oisca.org/about/news/2004/0818.htm
これはどういうことかなと思ってしまった。

世話している彼女のおじいちゃんが日本人に山の木を売って一時期すごくはぶりがよかったのだという。そして、1970年頃からだんだんとおかしくなり始め、最後に借金だけが残ったという話をつい3日ほどまえに聞いたのである。

「九州の方から毎月3回くらい日本人が家に来てて、すごく仲良くしていたのよ。うちはお金持ちだと思っていたの」という話を。 作業する人が200人くらいいて、それをオジイチャンとお父さんが取り仕切っていたという。
 どうして借金?と思うけど、結局、すごく安く木を販売していて、木を運ぶ重機のようなものは全部、借金して買ったのだという。 また、伐採中の事故の賠償の支払いも家でしないといけなかったのだそうだ。

 そして、山に木がなくなったら日本人はいなくなったと。

 家はかろうじて残っているけど、もう、全然ダメで、それで出稼ぎに出たいと思うようになったという。

 日本人は悪いね。ごめんね。と思わず言った。

 すると彼女は「私、オジイチャンに商売じゃなかったんじゃない?なんでそんなに長い間に気がつかなかったの?と注意したことあったのよ。ダマスのも悪いけど騙されるのも悪いよ」と まぁ、私に気を使ってくれたのかもしれないけど、そう言ってくれたのである。

 ミンダナオなんて、働かなくても食べていける平和なところだったのだと。
 何もしなくてもバナナがあって、それをマッシュポテトみたいにしてご飯として食べる。魚を食べる。 服もいつも同じでいい。 そんなにお金が必要なことなんかないのに、どんどん日本人に贅沢を教えられて、おかしくなってしまったのじゃないだろうか。

 日本人はフィリピン人がたくさん日本に来て迷惑だと思っている人も多いかもしれないけど、そういう事情があるということを知って欲しいなと思う。

 でも、今日テレビで日本人が植林活動していると知って嬉しかった。

 そして、妙に今、世話している子に運命感じてしまったのであった。 いろいろ問題があるけど、諦めて世話しないといかんのやろうなぁと。

 ま~将来、私もミンダナオに旅行するかな。 ミンダナオはマニラに行くより高いんだけど。 そんなことできる立派な私でありたいですな。

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