雨あがりの夜空に
桜がさくと気持が怪しくなる。
お客様のパソコンが起動しなくなったとかで、車で出かけたのだが、道すがら、「梅は咲いたか桜はまだかいな」
を聞いていたら、道の桜を見ながら、なぜか泣けてしかたなかった。
この頃、切ないことが多く、なんか気が弱っているのだろうか。
死んだおばあちゃんと子どもの頃一緒に花見に行ったこととか、あの人と別れた夜も、桜がきれいだったなとか、そういうことを思って、お酒も飲んでないのに泣けてしまうんだから、苦労の多い人生なんだろうと。
別に嫌な涙ではなくて、けっこう泣くのが好きなのかもしらん。
感激屋なんである。
先週は東京の激しいお友達がやってきて激動のミニ旅行だったんだが、その合間を縫うようにして、サーちゃんが施設をでて、お父さんの家に出発する日で、自宅に置いてあげていた、キティのぬいぐるみなど渡してあげた。
で、最後の最後にやはり私は泣いてしまった。で、涙で車に手をふり、
サーが車のウィンドウを開けて、何か最後に言おうとしている…
「リュックの口が開いてるよ〜」
冷静な奴だった。
私、本当の娘はないが、娘を嫁に出したような気分を味わせていただいた。
ありがたい話だった。娘というのがアホでも可愛いとか、本当に彼女と映画に行ったり買物したりするのは楽しいものであるとか、本当によくわかった。これが本当の娘だと、もひとつ厳しさもあるし、心配も倍増しているのだろうから、私しゃオイシイ思いだけできてよかったのかもしれん。
彼女がひきとられたのは、とても温泉かいいらしいので、新しい楽しみができたのである。
すぐメールも来た。 が、とても不思議なメールアドレスで、膿だらけのビーバーロック という意味の凝ったメルアドだというが、 pus*ybeaver69 というメルアドで来たので、
オマエ、pussyの意味わかってないやろ。と注意して、それから返事がない。
まあ。楽しくやっているのだろう。
ま、そんなこんなでとにかく私にとって春はいつも切ない季節なのである。
年取るというのはそういうことで、切なくなりすぎて、最後に疲れて死ぬのかなと。そんなことを思うこともある。
写真は久しぶりに預かった次男と雨あがりに夜、思いついて公園デート。桜が超キレイだった。次男はなんかハイテンションでポーズ。彼にはまだまだ桜の切なさはわからない。