2007年2月15日木曜日

お金で買えないものが大切なんだぜ

お友達の奥様から電話がある。

「佐伯さんゴメンネ。○○さんがね、佐伯さんにどうしても伝えたいことがあるから電話番号教えて欲しいと言われて、教えてしまったのよ。たぶん、**の話だと思うんだけど…もう、私にはわからないから、どうすることもできなくて、佐伯さんに任せるから意見してあげて」

 2年に1回くらい、マルチビジネスのお話があります。 私も知ってるお嬢様が某マルチにはまっている。 ハマり方がハンパじゃないらしい、商品をボンボン友達の奥さんに送りつけてきてくれて「いいから。とにかくブランドチェンジ」とか言うらしい。 私の知ってる限り、彼女の場合は本当のお嬢様でお金持ちなんである。 マジで。 で、いい物を買って気にいった人にさしあげて理解してもらって広める方法をとっているらしい。

 いらないというのに「あったから。いいから。いいから。いいものだから」と持ってきてくれるが、気丈にも友達は話を聞きに行くのはずっと断っているのだというのだ。 

 お金持ちのお嬢様が、なんでビジネスなんか始めるのかというたら、遅ればせながら彼女はかなり年下の彼氏ができ、このたび結婚することになり、彼のために彼女自身がお金を稼げるようになって自立した女にならなければと思っているらしい。

 私も彼女を間接的にはよく知っていて、とても上品なステキな人だと思っていたので、もうびっくりしてしまった。

 私、がんばりますわ。かかってこいですわ と、一応笑って対応。 奥様は「あーよかった。ありがとう」

 確かに思わぬ金が手に入るからギャンブルというのはおもしろいのだけど。
 マルチとパチンコとどっちがいいかというたら、私はパチだけどね。遊びだから楽しいもん。 私も好奇心が旺盛だから、一応、いろんなセミナーに行ったりしたけど、なんか
 成功へのステップ みたいな、ビジネス。ビジネスとか言うてるアホな感じがたまらないのよね。 ビジネスって実際は、とってもベタなものだと思うんすけど。

 マルチやってみて、そんなジャンジャン儲かったりしないとわかって、まぁ自分が使う分くらいなら、お道楽でいいと思うんだけど、それも社会勉強というのだろうか。 
 でも、本気でやりすぎて仕事やめたり、大きな借金抱えたりすると、また再就職というのが難しい。 結局、次のマルチをテンテンとすることになる。 実際、私は見た。 そういう人を。 

 人生、お金ってありすぎても困るもんなんだけどね。 孤独になるというかね。
 妙な欲ばかり出てしまって。

 
 よくそう言う集会であなたの夢は何ですか?
 とか言うんだけど。
 
 私はいつも「特に夢はない」と言うてしまう。実際にそうなんだもん。 プログラミングの勉強したいくらいで。 そんなの本とかネットとかでやれるし。 時間だけの問題だと思うので。 私のしたいことって、そりゃ韓国に行きたいとかいろいろあるけど、よ~く考えて、それが本当にしたいかいうたら別にしたいわけじゃなくって。 したいことって言うたら、まぁ。セックスして子どもが欲しいとか(わはは)。 ゆっくり寝たいとか。 ご飯炊いて食べたいとか(最近、コンビニのオニギリが多いので)。 そういうことバカリなんだよね。

 で、幸せといのは、洗濯物がよく乾くとか、タンスの中がきれいに整頓されているとか、体がどこも痛くないとか、そういうところにあると私は思うんですけど。 
 お天気でよろしいですね。 みたいな。 

 年下の彼のためにしてあげられることって、明るい家庭を作ることだと思うけどな。



 

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