盲導犬より全国杖システムを導入を
先日、高槻に向かう阪急電車で座っていたら淡路で白い杖を持った若い子が一人で入ってきた。
思わず席をゆずる。
どこまで行くのかと聞いたら桂だという。
いつも一人で白い杖一本で出歩いていると。
「慣れているんですよ」と。
思わず偉いなぁと言ってしまった。
「偉いことではないですよ。それは、あまり言わない方がいいですよ。誰も自分が偉いなんて思っている視覚障害者はいないですから」
と、言われた。いや、スマン。スマンと。
目が悪いから白い杖をついて一人で出かけて行くのは当たり前のことなんだと。
確かに、お金がないなら朝早く起きて1日働く。酒は飲まない。遊びもしないのは当たり前である。
車椅子の人って周囲に多いのですが、目が不自由な人というのはあまり知らないので思わず話しかけてしまう。盲導犬とかどうなの?と聞いてみたら、
「盲導犬というのは、動物が好きな人で家で動物が世話できる人には有効ですが、視覚障害者が全員盲導犬が必要なわけじゃない。他に手段はいくらでもあると思う」
ということだった。 考えてみたら確かにそうだなと思う。
まぁ。慣れたら杖があったら出ていけるもんねと。
「でも、確かに水たまりとかよけられないのですけどね」
なるほどなぁと。 でも、周囲に人もいるんだし、声かけてあげたらいいじゃないかなと思うけどな。
前から私も盲導犬というのは美談になるけれど、どうなんでしょうかと思っていた。
一度、盲導犬協会で話を聞いてびっくりしたのは、盲導犬を育成するのにだいたい1頭200万円ほどかかるというのだ。で、犬なので10年も働けないのである。
まぁ。育成する人もいるからそうなるのはしかないかなと思うのですが…。
電車で会った男の子も
「盲導犬協会は、自分たちの生活がかかっているから盲導犬はまだまだ足りないというじゃないだろうか」と。
たった1000頭の盲導犬を育成するのに20億かかるのだとしたら、それだけのお金をかけたらコンピューター社会において声を出して注意をうながす高性能の白い杖とかできるじゃないだろうか。ちなみに全国の視覚障害者はだいたい30万人くらいいるらしい。
ボタン押したら「すみません。道をあけてください」と声が出るとか、センサーで感知して「水たまりがあります」とか声が出るとか…。自転車の金属に反応して震えるとか。全国の信号にセンサーをしかけて、そのセンサーに連動して赤だと警告音が出るようにするとか。
いくらでも考えられると思うのだ。
年とったら全員確実に目も悪くなるし…。Nシステムならぬ杖システムというのは導入すると画期的に便利だと思うけどな。障害者は増え続けているのである。 高性能の杖というのは視覚障害者以外にも便利なものになると思う。
でも小学校で白い杖の人を見かけたら、どういう風にしてあげるべきか教えるのを義務教育に盛り込むとかいうのは普通にするべきだと思うけどね。今すぐできて効果的な方法ですよ。
昨日から私も右目に飛蚊症を自覚するようになった。年齢を感じる…。超ショックだった。
でも、亭主に言うと「俺なんかムチャクチャあるで~」ということだった。
そうか。という感じだった。まぁしゃ~ないなぁ。
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