さいきのドジ日記３: お父さん85歳が行方不明になりました《解決》

2019年11月19日火曜日

お父さん85歳が行方不明になりました《解決》

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ボケがいよいよ始まったのか？

愛媛に住んでいる年老いた父親は、先日、畑で木に登っていて落ちて腰を打って、自分で車運転して帰って来たのですが、翌日に立ち上がれなくなり、オシッコを床でしてしまうようなことになって、母親はてっきり脳障害だと泣きながら救急車を呼んで入院した…。それが2019年8月24日。

急遽、私大阪から愛媛に帰り、杖を持って行ったりしたのだった。が、病院の診断は、「ほとんど大丈夫」ということで、単なる打ち身による強烈な腰痛だったと…すぐ退院したのです。

私は父親に年寄りらしく、リハビリ病院、所謂デイサービス的なものに行くのはどうかと提案した。
「残念ながら、ワシは、そんなタイプの人間ではないのだ」と言って、病院に行っても診察を受けただけ。退院後は、自宅で湿布貼りながら、自分で運動して元気になっていた…

その数週間後に、起こった「父の行方不明事件」だったのである。

やっぱり、老人性のボケもあったのか？　と、母から切羽詰まった電話がかかってきた時は心臓が貫かれたような気持ちになった。

親戚が集まって西条まつりなどを見るために過ごす家があるのだが、そこに行った際に父親は「ちょっと散歩に行く！」と出ていき、翌朝になっても帰ってこなくなってしまったというのだ。

もう、親戚一同大騒ぎになったわけだったが、結局、その日の午前中には警察にお世話になり無事帰ってきた。

本人曰く、知らない道に入ってしまって迷子になり、歩けなくなって、さらにコケて草むらで寝てしまったという…目が冷めたら真っ暗で何時かわからず、これは危険だと朝まで待った。翌日、朝になり、いろんな人が「大丈夫ですか？」と道から声をかけてくれるが、ことごとく外国人で（近くに工場があり、そこの労働者だったらしい）、話が通じる感じがせず、もう、こんなに腰が痛いのなら死んだほうがいいと思いながら、はうようにして工場の入り口まで行き、工場の受付で、住所を伝えて、誰か車で連れて帰ってくれと助けを頼むと、警察を呼ばれたという…

何ボ、何でも、私の父親は、そりゃ薄らボケかもしれんが、夜中徘徊するようなことはないと思っていたので、てっきり私は、事件に巻き込まれたのではないかと思い、大阪から、愛媛の田舎にすぐに帰ることもできず、ツイッターで呼びかけたりした…辛すぎた。本当に無事でよかったと力が抜けた事件だった。

父親は、携帯電話を持って行ったらよかった…と反省しきりだったそうで…
親戚は、もう父親はボケたという烙印が押されて…私にセコムを頼めと連絡してきた。

で、セコムを頼んだ。月900円で、ボタンを押したらセコムがかけつけてくれるというものだ。

が、それを父親に見せたら、もったいない！すぐ解約しろ。俺は携帯はこれから必ず持つ。それでいいのだ。と断固として拒否されたのだった。

夫、犬、お父さんと、介護しないといけない人が増えていくので、私の人生、大丈夫かしらと思っていたのですが、まだ、ちょっとは、大丈夫なようです。

さて、ちょっと話が前後するが、

私が父親が偉いなと思うのは、私が子どもができなかったことなどを、一切愚痴ったりしないところである。

父親の腰痛騒ぎの最初のきっかけは、趣味で行っていた畑仕事で木から落ち、80代の人間には、致命的な背中の圧迫骨折で強烈な腰痛になり、翌朝にはトイレにも行けないほどの腰痛で入院までしてしまった。
もはやこれまでと、免許を返上すると母親に言ったそうだ。
で、退院して帰って来た日…、父は、私にメジャーを持って来るように言い、猛然と、家の軒先を測れと言い出し、リフォームをする！と言い出したのである。
いきいきと母親に、明日、大工に打ち合わせに来てもらいから電話しろと言い出し、私といっしょに、どのようにするべきかを紙に書いて、ああでもない。こうでもないと言い出したのである。

私は、この父親の切り替える力に、膝を打つというかとても感動した。
（もしかしたらボケてるのか…と最初思ったが…）もはや、畑の楽しみができないなと思ったので、家のリフォームに力を入れる事にしたのだ…。

後ろ向きなことを一切言わず、ある物を楽しむことで、人生開けてくる。
父親に教えられた気がして、非常に感動した。

その後の、リハビリのための散歩からの、一晩、行方不明になる…という騒ぎだったので、さぞ落ち込んでいると思いますが、案外、体も、どこもそこまで悪くなっておらず、まったく元にもどったそうです。

80過ぎて、iPhoneアプリ作る人がいるのですから…
人生100年時代。頑張って欲しいものだ。

でも、ほんと、神様ありがとうございます。
お正月には、犬連れて実家で過ごします。

あと、何回、そんな幸せができるかわからないが、ある事を楽しみたい。