2006年11月6日月曜日

障害者自立支援法案の実態

日曜日、車椅子の人たちと話をしていて、今ひとつよくわからない自立支援法案について聞く。
彼女らも「よくわからないけど反対しないと大変なんだよ~」ということで。

で、ざくっというと値段がどんどん、じわじわ、自立の名の元あがっていっているのだということだ。
社会参加(何かに出かけるときにガイドヘルパーを頼める時間)の36時間は12時間までが無料で、残りの24時間は1割負担となる。 これが月4000円くらい。

それだったらいいじゃん。ってことだけど、まず36時間はもらえないのだという。
36時間を越えたら100%自腹を切らないといけない。

36時間もあったらいいじゃん。 という感じだけど、社会参加より大切なのは、
家事援助、通院介護などで、様々な分野で1割負担があると、一人暮らしの車椅子のSちゃんの場合は、なぜか毎月のようにじわじわと上がり続け3万円を超えるようになったという。

で、安い公団に住み障害者年金で生活している彼女にとっては非常に痛い支出で何かを削るしかない生活になってきたのだと。

その1割負担の配分は各自治体によっていろいろで格差もあるのだった。茨木はまだましなんだって。 それって、どうよって思わないか?
それが、自立という名の元でやられているわけで。

「働けるなら働いている」と。そりゃそうだと。
自立支援するのにお金を減らしたらいいってもんじゃない。車椅子やその他の障害者が例えば共同で暮らすような施設を作って安く住めるとか、自立できるような仕事を斡旋するとか、生活保護を車椅子用に別枠で作るとか!

 何より業者は、安すぎて障害者ケアは止めようというところが出てきているのである。実際すごい勢いでなくなっているのだった。 

 要するに頼むにも頼めなくなってきているのだ。

で、ボランティアに頼むか、親戚に頼むか、死ぬか。 そういう感じになってきているのではないかと。 軽度だったら、まだ親戚とかで何とかなるが重度ほど負担が大きいのだから、こりゃたまらないよ。

 そんなことになっているのなら、また私に言うてくれという話になった。

 実は、近所の足の悪いおじいさんの家のゴミ出しをこの頃毎回のようにやっているのであるが、驚いたことに別にめんどくさくも何もない。 本当に、自分のゴミを出すついでに出してあげるだけなので…。(日ごろ、もっとスゴイ人助けをしているので、全然めんどくさいと感じている自分に驚いてしまうのだった)

 私は思うのですが、別に自分のやってること自慢してるわけじゃないのだけど、一人暮らしの人とか、そういう人に対して、世間でどんどん声かけたり助けたりする制度を設けないといかんよ。それで、かなりいろいろ浮くと思うけどね。結局、何でもお金で計るからややこしくなるんじゃないかなと。 ま、互いにあまり深入りしないとか、いろいろルールはあると思うけど。そのあたりは難しいけど。そういうことスマートにできる社会を作りたいものだなと思うな。

 でも、一人暮らしの車椅子の友達なんて、ケッコウ、近所にイジワルされたりしているらしい。そりゃ、パートに行きながらキューキュー思って生活している心の貧しい人にとては、彼女ら優雅に見えるかもしれない。働きもせずに年金もらって楽して生きているように思うけどさ。 だったら、ソバで見てみろと思うな。 私もタマニは思うよ。障害者は楽でいいなぁとか。 でも、やっぱり、本気で側におったら、本当にしたいことをできない人生って辛いだろうなと思う。
 もちろん、車椅子程度はホンマにその気になったら働けるので(育て方だと思うけど障害者教育にもっと力を入れないといけないと思います)教育や就職の斡旋の面での改善も必要だろう。

 実際の所、車椅子とかは、お金わたして閉じ込めて飼い殺しや。という考え方がやっぱりこの世の中のどっかにあると思う。でも、そういう車椅子の人とか、知的障害の人とかとまざって暮らすというのは実は社会をゆったりとさせると思うよ。

 そういう人に親切にできるというのも何か嬉しいし、楽しいことなんだと思うんだ。
世の中を本当に豊かにするための法律を作らないと意味がない。 なんか、よけいにキューキューいわせるような法律だったら困るなと思う。

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